【高の原中央病院 余吾 淳子】

「栄養指導は、生活習慣病の特効薬!」

 

本日は、当病院で指導している「コレステロールを下げる5つのポイント」をご紹介します。
  

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① 野菜や海草を1日5品食べよう 

1人暮らしの方、外食の多い方は、特に野菜不足の傾向。
   
  1人暮らしの方には・・・・
   1.まずはスーパーやコンビニで野菜を買ってみる
   2.冷蔵庫に色々な野菜を入れて、生で食べてみる
     (プチトマト・胡瓜・レタス等)
   3.蒸したり茹でたり炒めたりして料理して食べてみる
    料理に興味がわいたら、しめたもの!
   
  外食の多い方には・・・・
   1.単品もの(ラーメン・丼など)を頼まず、なるべく定食を頼む
   2.単品ものを注文する時も、野菜が入っているものを選ぶ
   3.野菜が少ない献立しか無い場合は、
     和食、コレステロールの少なそうなものを選ぶ
   4.外食以外の食事の時に、野菜をしっかり食べる

 

② 大豆・大豆製品を1日1回以上食べよう
   大豆製品は、閉経後の女性の強い味方。
   食物繊維豊富で満腹感もあるので男性にも。
   豆腐よりは豆そのものを。
   具体的にどうやって使うの?という声が多いので、
   大豆だけでなく、豆乳・ゆば・きなこなどの、
      簡単ですぐ作れる当院栄養科オリジナルレシピの配布(写真右上)
も行っています。  

   

③ 魚を主菜とする食事を1日1回は摂ろう
   男性の方に多い『肉の摂りすぎ』を改めて、
   魚と肉の主菜のバランスを見直す。
   食事記録を書いてみて自分で偏りに気付く人が多い。
   気づいただけでも改善できるので、まずは食事記録を付けてみることです

 

④ 良質の調理油を選ぼう
   適量摂るとLDLコレステロールを減らす油を使用する。
       (オリーブ油・キャノーラ油・アーモンド・魚の脂等)
  *料理上手だけど、何の料理にもバターをたくさん使っていた女性が
   それを止めた途端、コレステロールの値が下がったというケースも。

 

⑤ 太っている人は痩せよう
   自分の体重を知り、標準体重を目指す。
   オーバーしている場合は、何かを食べすぎているということを知る。
   (女性なら洋菓子、男性は肉や油物 の食べすぎが無いかをチェック)
  *実際に毎日体重を計って記録するだけで1カ月3kg痩せられた方もいました。
   体を動かして、太りにくい体にすることを心がける。

 

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写真左:当院で行っている健康教室(月3回)の風景
写真右:健康教室でお出しした、コレステロールの少ないデザート
(豆乳を使ったりバターを使わなかったり・・・)

 

 

いろいろな情報が錯綜して、振り回されて、
かえって病気になってしまっているのでは?と思う事も多いこのごろです。
 健康にいいから、とコレステロール値が高いにも関わらず、
乳製品を沢山摂りすぎている方や、ダイエットに夢中になって
食事のバランスが崩れてしまっている方
、が少なくありません。
 

自分自身も、コレステロール値が高くなるリスクの多い年代であることから、
患者さん(特に女性の患者さん)と共有できる気持ちが多いです。 


 子供や家庭や家事や仕事をまず一番に考えて、
家族の帰宅時間に振り回されたり、子供の残したものを食べたり、
自分以外の家族の好きなもの優先の献立や、ストレス。解る解る。 


 話は、子供の反抗期や、夫への不満、嫁姑問題・・にまで広がり・・・
話をしてくれる患者さんも熱がこもりすぎて、涙ぐんでたり、私も貰い泣き・・
なんてこともあり、思わず聞き入ってしまいます。


 そして最後は、「もうそろそろ自分のことをちゃんと考えましょう!」
ということですよね、と患者さんと話したりもします。
 

 エステやジムに通うなんて自分にはぜいたく・・と思わず自己投資!
 入浴剤を使ってゆっくりお風呂に入る、とか、
高価なお菓子を少しだけ自分の為に買うなんてのもいいですよね、、と話します。
 

 何に対しても興味を持って活動的でいることで、カロリーも消費するしね!
なんて話しながら、自分も元気もらってます。


 指導後にみなさんが、「今日は楽しかった」「すっきりした」「よかった」
と言って下さるのを聞いて、これでよかったのかな、指導になったかな、と思う事もありますが、
継続して栄養指導に来て頂ければ、ほとんどの方は改善に向かっています。
 栄養指導の力を、自分自身で思い知っている日々です。


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氏名 余吾 淳子
勤務先 新生会高の原中央病院
経歴 中京短期大学 卒業
生年月日 1959年4月25日
血液型 O型
趣味 京都見物
好きな言葉 健やかに行くものは遠くまで行く
モットー 即断即決