【米子医療センター 藤原 朝子】

「自分の体のことを知る」ことから始めましょう

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米子医療センターは、
「患者様の目線に立ち安心で安全な質の高い医療を提供する」
ことを大きな使命とし、
栄養管理室もチーム医療の一翼を担えるように、
職員一同、業務に取り組んでいます。
栄養指導は患者様の現在の生活の状況を伺い食生活に必要な知識を提供し、
その方が実行していけることを一緒に考え、悩み、
患者様の行動変容が促されることを目指しています。

最初に患者様にお話しすることは
「自分の体に関心をもつ」ことです。
自分の体に関心がないと食事療法を続けることはできません。
コレステロール値が高い、血圧が高い、血糖値が高いなどの原因の多くは
内臓脂肪の蓄積にあります。
内臓脂肪の蓄積は消費しなかったエネルギーの蓄積ですから、
自分が1日にどれだけのエネルギーを消費するのか、
また食事からどのくらい摂取しているのか把握しなければなりません。
そのために以下の取り組みから開始しています。

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←脂肪1kgの模型 

 

 

 ①現在の身長、体重を確認しましょう
  身長、体重を把握しましょう。
  可能であれば体脂肪率も計測しましょう。
  体重、体脂肪率の変化を確認することが大切です。

②基礎代謝を確認しましょう
 基礎代謝量は、呼吸する、体温を一定に保つなどの
 生命活動を維持するために必要なエネルギー量をいいます。

 "基礎代謝量 + 活動で消費したエネルギー量"よりも、
 "口から摂取したエネルギー量"が多ければ
 エネルギーの蓄積が起きてしまいます。

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③万歩計を利用して、1日の活動量を確認しましょう
 よく動いているつもりでも、万歩計をつけてみると
 あまりエネルギー消費していなかったりします。
 自分の活動量の把握のために万歩計を利用しましょう。

④満腹感を得るために、食事の最初に野菜・海草・キノコ類を利用しましょう
 食事療法を続けるためには、ストレスを感じないことが大切です。
 ダイエットのために量を制限すると、
 満腹感を得ることができないことがストレスとなり、続けることができません。
 食事の最初に野菜や海草類をしっかり食べておなかを満たすと
 自然とごはんやお肉を食べる量が限られるため摂取カロリーを抑えることができます。

 

「指導媒体①」                               「指導媒体②」
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継続は力なりとありますが、
継続するためには「それならできる」と感じて頂けること、
かつ効果の出せる取組みであること、そんな指導が行えるように心掛けています。
 実際には人それぞれの生活習慣の違いがありますので、
コレステロール値を下げるための取り組みも少しずつ変わってきますが、
栄養指導を受けられたことのない方は是非一度、病院受診の際に受けてみてください。

 

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氏名 管理栄養士 藤原朝子
勤務先 独立行政法人国立病院機構米子医療センター
経歴 広島女学院大学 卒業
生年月日 1975年3月20日
血液型 A型
趣味 山登り 川下り 読書 食べ歩き
好きな言葉 明快闊達
モットー できることからコツコツ取り組む