今回は、糖尿病の合併症と食事についてのお話です。

 まず糖尿病合併症は、大きく分けて急性合併症と、慢性合併症に分類されます。

今回は慢性合併症の一つであり、食事にも関わりの深い、糖尿病性腎症についてお話しします。

 糖尿病なのに、腎症?と思われる方もいらっしゃると思います。

 糖尿病を長く患っている方の中には、糖尿病から糖尿病性腎症、さらに透析導入となる方がいらっしゃいます。

現在日本において、糖尿病から透析になる方が、他の病気と比べて一番多いということをご存知ですか。

 それを未然に防ぐための方法の一つとして、病院では指導を行っています。

 これを「糖尿病透析予防指導」と呼びます。

 現在、全国の病院で実施している糖尿病透析予防指導は、糖尿病からの透析導入の増加を抑制することを目的とし

 平成24年度から「糖尿病透析予防指導管理料」として新設されました。

 当院でも、外来患者様 約200名を対象として 実施しています。

 指導は、医師管理栄養士看護師が担当します。

 医師は、主に糖尿病の病期(糖尿病性腎症の進行度)や治療について、

 管理栄養士は、現在の食事内容の確認や、減塩についての指導を行います。

 看護師は、注射薬を含む薬についての確認や、運動、生活スタイル全般の指導を行います。

 指導の内容は、難しい内容では実行できませんので、患者様がその日自宅に帰って、すぐにでも実行できるような、

 身近な内容とします。

 それでは、いくつか食事指導の例を紹介します。

1、一日三食を基本に。(食事を抜かないように。)

2、毎食、主食(ごはん、パン、麺類)、主菜(肉魚大豆製品卵など蛋白質)、副菜(野菜)の揃った食事をする。

3、間食は、ほどほどに。

4、糖質の入った飲み物に注意。

5、味噌汁、うどん、ラーメンなどの汁物は一日一杯まで。

などです。

 特に糖尿病性腎症の方の食事は、血糖管理はもちろん、減塩も大変重要になります。

 また指導は、来院当日の採血や、病期に合わせた個人対応の内容を心掛けています。

糖尿病であっても、今と変わらない生活が継続できること ・・・ 。

 それが、糖尿病療養に関わるスタッフの願いです。

 次回は、血糖測定についてのお話です。

IMG_0407.JPG

甘いもの大好き

  さん

糖尿病と透析は別と考えていました
先生のブログから血糖管理と減塩が
結びつき大変わかりやすい説明だと
おもいます

返信

シュガー

  さん

他の方もコメントされていますが、
糖尿病から透析になる方が他の病気と比べて
一番多いということは知りませんでした。
日々の食生活には気をつけなければと改めて感じました。

返信

とまと

  さん

糖尿病から透析に繋がるのは、なかなか想像ができませんでした。
食事療法をお伝えする際には、一つの側面だけでなく多方向からお伝えしていくのが大事だと
改めて実感しました。

返信

あめ

  さん

ほかの病気と比べて、糖尿病から透析になる方が一番多いことを初めて知りました。
そんな1番になる程多いとは思っていなかったので正直驚きました。
糖尿病になっても痛みとかの自覚症状がないので、
つい食事制限が緩くなってしまう方も多いと思います。
でも気を付けないといけないんですね。

返信

ぴーなつ

  さん

合併症から、透析になってしまうのは避けたいですね。
少しでも早く、糖尿病の食事療法に取り組むことが大切だと感じました。

返信

おこめ

  さん

糖尿病から透析にならないために、
医師、看護師、管理栄養士の方々が指導してくださるのは
とても心強いと感じました。
しかしまずは、糖尿病にならないように日々の生活を見直す事が大切ですね。

返信

パプリカ

  さん

透析は身心ともに負担になってしまいますので、
患者さん一人ひとりに合わせて、すぐに実行できるような指導というのが
大切になってきますね。

返信

ZZZ

  さん

糖尿病から恐ろしいことになるんですね。。。
透析以前に糖尿病にならないように食生活に気をつけていきたいなと思いました。

返信

みー

  さん

糖尿病から透析をイメージできる方は少ない気がします。
透析では時間も制限されてしまいますので、
今と変わらない生活をするために、「糖尿病透析予防指導」は
とても大切ですね。

返信