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9月3日は国際蕎麦の日!

10月25日は世界パスタデー!

11月16日は国際全粒穀物デー!

池田 清和

執筆を再開しました。筆者の近況を簡単にご報告します。3年前に神戸学院大学を定年退職し、名誉教授を拝命致しました。9年間務めた国際蕎麦学会(IBRA)の編集長を辞さして頂き、現在は名誉編集長として編集に協力しています。米国穀物化学会(CGA)と日本栄養・食糧学会の終身会員を拝命致しました。さらに、日本穀物科学研究会という研究会があり、昨年度から当会の会長を務めています。当会は、栄養士、管理栄養士、栄養教諭などの方々に穀物の最新情報を提供できる会であり、興味をおもちの方はHPをご覧下さい。ご入会を歓迎します。来る1月に次回講演会「食物アレルギー」をウェビナー開催の予定です。

さて、今日は穀物関係の記念日についてご紹介します。

9月3日は国際蕎麦の日!

筆者の永年の大親友で、著名な蕎麦学者イヴァン・クレフト教授(スロベニ

写真1

ア・リュブリャナ大学名誉教授)という人物がいます。写真1は、2018年4月にイタリア・アルプス山中で開催された欧州の蕎麦会議に出席した際のものです。写真の左からクレフトご夫妻、筆者夫妻とボンベルガー女史・教授が談笑している様子です。クレフト教授は、雁屋哲・花咲アキラ著コミックス「美味しんぼ・23巻・真夏のソバ」にも紹介されている高名な蕎麦博士です。京都大学と神戸学院大学の客員教授も務められました。

 さて、クレフト教授が、今から40年余前の1980年9月3日に国際蕎麦シンポジウム(ISB)の開催を世界で初めて提唱し、スロベニア(当時はユーゴスラビア)・リュブリャナ市でシンポジウムが開催されました。その後1983年に、筆者の大先輩であります長友 大宮崎大学教授が第2回ISBを開催されました。その際本学会を国際蕎麦学会(IBRA)と称する事と、ISBを3年毎に開催する事が決定しました。その後ロシア、中国、カナダなど世界各地で開催され、2022年にポーランドで第15回ISBが開催される予定です。ところで、IBRA内で、国際蕎麦の記念日を制定しょうという提案がなされ、ISBが初めて開催された<9月3日>を「国際蕎麦の日」とすることが決定されました。

 ただ、日本国内では、東京都麺類生活衛生同業組合が10月8日を「そばの日」とすることが決められており、こちらは「国内蕎麦の日」ということになるかと思います。「蕎麦の日」が年に2回あっても、2つの日を記念して蕎麦を食し、より一層健康になれば良いのかなと思っています。

10月25日はパスタの日!

「パスタの世界に関する第1回国際会議(1°CONGRESSO MONDIALE DELLA PASTA)が、1995年10月25日~28日にイタリア・ローマ・エクセルシオールホテルで開催されました。上述のクレフト教授やヨーロッパの蕎麦研究仲間から、欧州では古来蕎麦もパスタの一種であるので、蕎麦研究をしている筆者に誘いがあり、参加しました。小生はBuckwheat concerning nutrition and functionality という演題で口頭発表致しました。興味をもって戴いた研究者から幾つかの質問も頂いました。この国際会議の議事録がイタリア・ピネローロ・チリオッチ出版社から「パスタの世界(UN MONDO DI PASTA)」(下の写真)と題して出版され、小生らの講演内容も掲載して戴きました。ところで、その際、小生らも参加した本会議において、当該国際会議の開催日<10月25日>を毎年「世界パスタデー(World Pasta Day)」とすることが提案され、満場一致で議決されました。実際には1998年から世界的に実施されています。また、その際会議事務局から記念ポスター数種の案が提示され、会議参加全員の多数決で決定した。世界パスタデーの決定に参加した者としてご報告致します。

 

11月16日は国際全粒穀物の日!

国際穀物科学技術協会(International Association for Cereal Science and Technology, 略してICC、本部:ウィーン)という協会があり、筆者は興味があって約30年前に事務局長グラーテス博士を訪問し、爾来懇意にして頂き、貴重な情報を頂いております。最新のICCの情報では、11月16日(火)を国際全粒穀物デーと定めて、ウェビナーを開催されるとのですので、興味をお持ちの方は是非参加されたら良いかと思い、ここに記しました。今日はここまでにします。

  
  
  
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