健康寿命を延ばすため、
減塩で高血圧を予防する

～子どものころから塩を意識する（Salt-Conscious）～
～日下医院 院長  日下  美穂～

　私の専門は高血圧で、日本高血圧学会に所属して研究や活動をしています。学会の中での役割も何種類かしておりますが、その中で減塩委員会の委員もしています。今日は日本高血圧学会減塩委員会が皆さんに広く減塩の大切さを知っていただくために、親しみを持って接していただける様に作製したマスコットを紹介いたします。高血圧学会の医師の先生方に公募して皆で選んだ愛情たっぷりの可愛いやつです。

　良塩君は小さい男の子、将来高血圧などの病気になって健康寿命が短くならないように、子どものころから減塩を身につけるために努力しています。腕にはいつも血圧計のマンシェット巻いています。かぶっているキャップは食塩量を計る計量スプーンをイメージしています。またポッケには、うすあ人が住んでいます。うすあ人は遠くシリウス星のとなりのシオウス星からやって来た宇宙人。地球でのおうちは良塩君のポケットの中です。尻尾が食塩濃度計になっていて、良塩君が塩分の多いものを食べようとすると慌てて尻尾で塩分をチェックして、良塩君にだめ出しをする仲のよいコンビです。

　良塩君が一人でも減塩できるようになって、将来健康に暮らせることを確信したら、きっと、うすあ人はシオウス星へ帰ってしまうのではないかと、私はちょっぴり気がかりです。　　　皆さん、日本高血圧学会や日本高血圧協会が行う市民公開講座などのイベントでは、良塩君とうすあ人に会えると思います。仲良くしてあげてください。一緒にSalt-Consciousいたしましょう。