9/9?11仙台での食品科学工学会では今回の震災関連の話が聞けたので、紹介します。
"東日本大震災:食.農.村の復興支援ー東北大学の挑戦ー" 東北大学大学院農学研究科斉藤雅典教授の講演でした。


3.11の当日、斉藤先生は東北大学の女川フィールドセンターでの会議中であったようです。突然のサイレンと非常事態の放送がセンター内に流れました。同センターは海岸ぶちにあり、学生、職員の寝泊まりする建物はその高台にあったようです。まだ建物も新しく2階建ての立派なビルッデングです。

その中には常時学生10名ほどが研究に、宿舎に使用していたようです。

サイレン、大津波警報、警笛とともに学生らをともなって、より高いところへ、より高いところへと15m離れた高台へと走って逃げたようです。津波はすぐに押し寄せてきてマンホールの蓋がふき飛ばされるほどのいきおいで襲ってきました。

その高台には旅館があり、そこに二晩、学生らとともにお世話になったと言われてました。

水が引くと、センターの建物自体はしっかりしていましたが、建物中は泥だらけで、しかも貴重な研究データーは全て無くしてしまいました。目下は建物内の泥の除去に懸命に当っているとの事でした。泥を除去したあと、再び建物を使おうという事です。





仙台空港を上空から見ると、あるところから土の色が変色しているそうです。津波のせいでしょう。仙台平野は有数の米どころ、農作物の生産地です。それらが津波で大被害を受けました。亘理のイチゴハウスは1m以上の水につかりました。名取のカーネーションも海からの泥に浸かりましたが、カーネーションは塩水に強く花が咲きました。母の日にはカーネーションをお母さん方に差し上げました。


津波で豊かな土壌は流出し、海から運ばれてきた泥で覆われてしまいました。海の泥には植物を育てるための栄養分は全く無く、平野の土壌を一から改良しないと、しかも塩を除去しないと植物は育ちません。

東北大学農学研究科はプロジェクトチーム(菜の花プロジェクト)を組織して、海水、塩に強い植物の検索、栽培を行なおうとしています。

塩に強い植物を探しました。その結果、アブラナ科の植物、菜の花が塩に最も強いとわかり、多くの菜の花の品種を持つ東北大学としてはそこから最強のものを選択して使おうと試験しました。最も塩に強い品種を選ぶ事に成功しました。同時に土壌調査もやりました。気持ちを元気にさせる菜の花が、復興の灯として選ばれたようです。菜種油を絞ることも考えられます。塩に強い植物を育てながら土壌から塩分を水で洗い流すという事です。菜の花は塩に強いだけで、塩分を吸収する訳ではありません。従って栽培中散布する水とともに塩分を除去しようというものです。

そして9月にはボランテイアを募って種子をまくようです。しかし栽培のボランテイアが不足しているようです。来春には黄色の絨毯が仙台平野を埋めることでしょう。
まさに復興の灯です。

水産業も壊滅状態の様です。すでに1m以上地盤沈下しているため、まず港のかさ上げが必要です。女川もかさ上げが必要です。海岸生物への影響も大きく、うに、アワビの住む海中林が流されました。いままでの75%もなくなったのです。
泥の海底のため、うに、アワビが住めなくなっています。

「今、大学の基礎研究者の役割は大きい。皆さんの協力を。」との斉藤先生のまとめでした。

さば男

  さん

新しい産業の第一歩。カーネーションの里ここに誕生!

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ひぽぽ

  さん

カーネーションが塩水に強いとは知りませんでした。
大きな災害があっても、力強く育つこのような植物は
被災地の方々を力づけるのではないでしょうか。
菜の花プロジェクトの発展を期待します。

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りんご

  さん

今年も東北の海産物を楽しみにしていたので、
まだまだ漁業に戻れない方はの話を
聞くと残念です。

来年には
かきをたっぷり食べに行きたいです★

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偽PT

  さん

震災の大変な状況、恐怖がすごく感じました。カーネーションが塩水に強いとは初めて知りました。こういう状況からまた新たな発見をして、成長していくのですね。

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トーテム

  さん

ただただ、諦めずに頑張るしかないですね。

少しでも早く復興できるように協力していきたいものです。

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ゆっちゅ

  さん

塩につよい花ですか!復興にむけて心強い花ですね!皆たくましく生きていかないといけませんね

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パインちゃん

  さん

塩を水で洗い流す。
時間はかかるけれども、
最も確実な方法なんですね。
今回のできごとで、人も植物も
更に強く生きていく道を考えさせられたような
気がします。

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rei

  さん

災害は人だけでなく
研究データなどもダメにしてしまうものですよね。

改めて自然の恐ろしさと
私たち人間のなすすべのなさを感じます。

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ぽん

  さん

やはり、現場のお話しを聞くと本当に凄かったんだなというのを感じます。直後もそうですが、今も復興にはかなりのハードルがあり、大変なのですね。

塩分を含んだ土地にはトウモロコシを育てると塩分を吸うので、その後は農地として使いやすいという話も聞きましたが、本当なのでしょうか。

先日、ダッシュ村のひまわりを使って実験も行われておりましたが、放射能に対する効果は認められなかったそうですね。

被災地を勇気付ける植物、期待したいですね。

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Pig。

  さん

塩に強い花があるんですね。
たった数分の出来事が、あんな大惨事になるなんて・・・
自然は怖いと感じました。特に水は怖いですね。
地震ではないですが、先日の台風で、数年前旅行に行った旅館が崩壊したそうです。自分が知っている所が無くなるって怖いです。

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ジョー

  さん

今回の震災で被災された方は数多くいらっしゃり、今でも大変なご苦労をされていると思います。

今後このようなことがいつまた起こるかわかりません。

この試練を乗り越え、どう生かしていくか、日本人の真価が問われているような気がします。

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ダンボ

  さん

大学の基礎研究者の役割は、本当に大きいと思います。
大変でしょうが、ここが踏ん張りどころです。
遠く離れてはいますが、思いを込めた、掛け声は絶やさないようしたいと思います。

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オサム

  さん

先日の台風15号は
各地に大きな被害をもたらしましたが、
東北の塩害や放射能汚染地域にとっては
洗い流す水だったような気がします。
人間の努力も必要ですが
自然の猛威に対し、同じく自然の力が
回復をもたらす効果もあるというのは
自然の力のすごさを感じますね。

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まみ

  さん

震災からもう半年が経つのですね。
大きな影響を受けていない私にとってあの日の事は
夢のように感じています。
とても申し訳ないです。
なので被災地の現状をお伺いできる事はありがたく思います。
遠くから復興のために出来る事、続けていきたいと思います。

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aZuuuu

  さん

漁業の他にも農業にも大きな影響が残っているとは存じませんでした。生活が180度変わるって、すごくパワーがいる事ですよね。早く泥が無くなって欲しいですし、そこから何か新たな事業が産れる…という事があればと思います。

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ミー

  さん

菜の花が塩に強いとは知りませんでしたが、
研究しているからこそ、より塩に強い
品種を植えることができるのですね。
来春咲くであろう復興の灯、楽しみですね。

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ちろ

  さん

泥を掃除して、きれいになったように見えても、
塩分を除去しないといけないなど、
様々な問題があることを感じました。

菜の花畑が広がり、1日も早い復興を願っています。

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ちび太

  さん

この災害を通して再度自然の恐ろしさ、
安全神話のもろさを痛感致しました。
一日も早い復興を心から願っております。
がんばっぺ、東北!!

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ぴー

  さん

政府が、大学と共同研究している中小企業へ助成金をだすなど、研究機関はすごく大切な存在だと感じております。
復興を願うとともに、研究が進み明るい未来が導かれることを願ってなりません。

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