ある方から紹介され、読んだ感想文です。この本は管理栄養士としてご活躍中の皆さんにも大いに関係ある本と思われ、ここに紹介する次第です。
本書はもう10-20年ほど前に書かれた本のようで、時代は更に進み医学界と医師の考え方も変り、現状のがんの治療の進歩を大いに期待する次第です。
著者は慶大医の放射線科の医師です。本著の中ではがん治療の現状について、歯に衣を着せる事なく、大胆に報告されています。
その内容は、がん治療に如何ばかりに助けを求めようと思うヒトの気持ちを、なぜこうも大いに打ち砕かんとするのかと思うほどのすざましいものですが、やはりこれはまともなサイエンテスト、あるいはヒューマニストの手にかかると、必然的にこのような著書になったものと思われました。ある意味では極めて正直な有意義な本と思われ、がんの本質的問題を述べようとする本です。
食品加工分野ではひろうす、ヒリヨウスなどと言う言葉があり、これは歴史的にはポルトガルから南蛮文化(鉄砲、西洋菓子、食品)が安土桃山時代に移入された時に、入ってきた天ぷらのような菓子だったと言われてます。現在ではその変形が関西ではひろうす、関東ではがんもどきと言われているのがこれです。
著者はこのがんもどきをがんに引掛けてわかりやすく説明をしています。
がんの転移は初期がんでもすでに起こっていると言われます。それが転移がんの本質であると述べています。がんでも転移しないがん(がんもどき)は、放っておいてもそのうち少しづつ大きくなるけど心配ないと言われます。しかしこの転移がんに襲われたら初期がんであろうとどうしようもないのです。
がんの種類によっては例えば悪性リンパがん、小児がん、血液がんなどが抗癌剤治療でかなり良く直す事が出来るが、他のがんはでは全く治療の施しようがないと言うのです。
その証拠にこれまで各がんを大いに治療、研究したつもりでも、死亡率はちっとも変化してないではないかと言うのです。死亡率が低下しないという事です。これが現状であり、抗癌剤治療は全く意味がないとしています。
むしろ患者の負担する高価な抗癌剤費用、その患者の受ける苦痛を考えた場合、治療は疑問です。決して完治しないのが現状で必ず死を迎えます。それらの高価な、苦しい治療とは一体何の意味があるのだろうか。外科的手術で自分の大切な体の一部を外しても全く意味がなく、単なる医師の生活費稼ぎ、医療関連者の収入を潤すのみであるとまで言っているのです。
こうしてこの本を眺めて見るとそれが医学会の現状なのでしょう。
期待されるのはこの著書が出版されてから10?20年たち、その間時間が立っているということでしょうか。その間、新しい考え方の治療法など開発されているのでしょうか。
ここで考えていただきたいのは、やはり皆さん方管理栄養士の役割でしょう。発ガン原因は主には食事でしょう。
食事からの発ガン原因の大きい事は誰でも認めるところです。こうして見るとがん患者の生存率をあげるのは医師ではなく、栄養士、管理栄養士、そして大学の食関連分野の責任でしょう。皆さんにおおいに考えていただきたい事と思い、ここにこの本を紹介する次第です。ご一読ください。
ダンボ
さん還暦を迎えた食事会の時、家族に、私が病気になったときの対応について、してほしいことを伝えています。
その中で、癌を患った時のことでは、延命治療はしないようにと,その理由とともに伝えています。
もう手遅れかも知れませんが、これから徳をつむとともに、食事にもっと注力することによって、家族に迷惑をかけずに、・・直前まで、元気でいることがで来たらと思っています。。
shin
さんがんもどきをがんに引掛けて説明されているとは興味深いですね。やはり添加物の影響等まだまだわからないことが多いのだと思います。栄養士として何ができるのか、考えさせられます。
ひぽぽ
さん病気はなってからでは遅いけれど、
なかなかなってからでないと
危機感を持たないところが大きいと思います。
しかし、食に携わっているからこそ、
一次予防のところを強化していけるような
働きができるようになりたいと
改めて感じました。
偽PT
さん現在では、がん治療も進んで完治する可能性が高いと言われています。がんになってからの治療が進歩しているのはすごいことですが、未然に防ぐことがすごく大事なことで、それには食が大事だと思います。それには管理栄養士や栄養士などの食に関するスペシュリストの存在が大きいと思います。
azuu
さんがんは食事で予防できる。
多くの人がそう信じてくれるのも分かりますが、異なった錯乱した情報を信じてしまっている方が多い気がします。
藁をもすがるというのでしょうか。日本は医療的な知識や食品や食材の知識が非常に乏しいと思う。せっかく四季があり、情報がすぐに手に入るのに、自分の健康に無関心な人が多いです。
小学校からの食育や医学を学ぶ時間に力を入れてほしいな感じるこの頃です。
りんご
さんがんもどきとがんをかけているなんて、
斬新な話の展開ですね。
是非読んでみたいと思います。
ふたちゃん
さんやはり、どんな病気であれ、一次予防と日々の食生活が大切と言うことですね。
ゆう
さんその本には発がん作用のある食事等についても書かれているのでしょうか?
正直、がんについては詳しく分かりません。
食事をどうすればがんのリスクがどのくらい変わるのか、そもそもどのような食事ががんのリスクが低いのか。
食が大きく影響するなら、食に深くかかわる職種の栄養士は知っておくべき情報ですね。
zoyu
さんご紹介ありがとうございます。
がんは遺伝や食生活などが原因とされていますが、
まだまだ治療には確実な方法がないのが現状です。
栄養士として何が出いるか、もう一度考えてみたいです。
ジョー
さん治療をしても治らないと知りたくないのが人間です。
藁にもすがる思いで治したいと思うのでしょうが、今までの食生活を悔やんでもやり直しはききません。今から少し改善したいと思いました。
トーテム
さん考えさせられる内容ですね。
がんになってしまえばもうどうしようもないので闘病などしない方がよっぽど幸せになる。
とはいえ、本人とその家族にとっては何もしないという選択肢を選びたくはないという心情でしょうね。
後は科学の進歩と栄養士の活躍の場が広がっていくことに期待です。
ぽん
さん転移しない癌を『がんもどき』とは面白い表現ですね。
癌は治らない。
実は、ちょうど1年になりますが、父(63歳)が血液の癌と診断されました。血小板が少ないだけで、日常生活を行うには特に支障はないのですが、定期的に輸血して血小板を補充しています。
この3月末に仕事を退職する家計にとってみては、医療費は確かに負担ではありますが、家族としては1日でも長く元気で居て欲しいと願わざるを得ません。
それでも、今の高額療養費制度があって本当にありがたいと母は言っています。自費ではとても続かないです。
父の病気に直結しているのかはわかりませんが、栄養士が出来ること、もっともっとあると思います。活躍の場を広げ、地位を高め、笑顔の輪を広めていって欲しいと思います。
hana
さんがんには勝てない。。
それが答えなのでしょうか
今の医療は本当にすごいと思います。
不備進化するその姿は、本当に人間が他の生き物と
全く違うのだと常々感じます。
それでも人間は勝てない。
今出いう自然災害の様なものでしょうか
けして抗うことが出来ないと感じているが、
それでもいつかは乗り越える事が出来るのだと信じるのも
人間の一つの可能性でしょうか
rei
さん先生はいろいろな本を読んでいらっしゃるのですね!
また面白い本ありましたら
是非教えて下さい!!
Shozzy
さんなかなか自分で「がんになった」とすぐに気づくのは難しいと思いますので、事前に防ぐような行動をしていくことは重要なんだと思います。
それでもなってしまうことはあるわけで・・・
自分や家族がなってしまったら現状、手術や薬に頼って何としても生き延びようとするでしょうね。
治る病気になる時代が来るといいですね。
いちご
さんがんの話興味深いです。
原因は一概には言えないと思いますが、
食生活もかかわっているのは事実ですよね。
食い止めたいです。
ミー
さん治療を行う苦痛や金銭的な負担など難しい問題ですね。。。
でももし私が家族だったら可能性が少しでもあれば
治療を受けさせたい、受けて欲しいと願うと思います。
がんは転移・再発が怖い病気です。
食事で予防ができるならば、
どのような食が良いのでしょうか?
オサム
さん今でも知人が癌と聞くと
聞かされる側にも覚悟が必要だと
身構えてしまいます。
早期発見により生還される方が多く
医学の進歩を単純に喜びたいと思います。
反面、若くして命を落としてしまう方も
少なくはありません。
癌の原因全てが食生活とは思えませんが、
少しでも救えるものであれば
栄養士の力を大いに発揮してもらいたいものです。