このシンポジウムが平成24年11月20日神戸女子大学三宮キャンパスで行なわれました。
内容は以下の通リでした。

東日本大震災:災害時に何が必要か (NPOキャンパー 飯田芳幸氏) 
東日本大震災:食の支援がもたらすもの (セカンドハーベスト•ジャパン 井手留美氏)
東日本大震災:災害時の機能性食品の活用 (京都府立大学 木戸 康博氏)
パネルディスカッション
加齢と体温産生機能:中年太りの真相 (京都大学 河田 照雄氏)

先3題は東日本大震災に関連のもので、3名の先生方のたくさんのスライドで興味深いお話しでした。特に木戸先生のお話は大震災時の栄養士、管理栄養士の関連のもので、パネルディスカッションでは会場からいろいろ関連の意見がありました。河田先生のご発表は最新のBAT (Brown Adipose Tissue=褐色脂肪)の重要な情報でした。

パネルディスカッションでは以下のように感想を述べさせていただいた。

3•11の東日本大震災時に大活躍した自衛隊の皆さんの動きは逐次テレビで放映され、自衛隊なくして被災地の復興はあり得ないと大きな感動を受けました。大震災の汚れ役は何から何まで自衛隊という不埒な気持ちもありました。

国力をバックに、機動力、情報力、あらゆる機能を有する自衛隊組織の非戦争時のありがたさです。彼らの大きな力が今回の大震災には大変に活躍して多くの人々を救いました。炊き出しもそうです。震災時、現場での自衛隊には食糧は豊富にあったようです。しかしNPOキャンパー飯田芳幸氏によると、自衛隊は十分な調理方法、栄養的知識を持ってなかったようでした。

一方、木戸先生によると、この自衛隊の活躍とは別に栄養士、管理栄養士の組織の活躍も大きなものがありました。

しかしこの自衛隊のもつ情報、物資、行動力と、栄養士、管理栄養士の組織の動きはうまく合致していなかったのではないでしょうか。全国から大量の支援物質が被災地に届き、学校体育館などには山のように保管されていました。スライドによるとカルトンケースの山です。箱には何が入っているのか、どのような人に有効に使えるのかなど一切明記されていません。その現場にはその整理、チェック、配布する人はだれもいなかった様です。そこでも栄養士の活躍が生かされなかったと悔いておられました。

自衛隊にも栄養士、管理栄養士はいるでしょうが、それは常時の日常業務のための人で、隊員の栄養管理食事配膳業務でしょう。

以前、社会人入学で女性自衛隊員が本学を受験したことがありましたが、面接時に彼女が言うのには、自衛隊員の食事の内容は男女隊員の区別なく、ハイカロリーで多量の食事が出ます。これには女子隊員として耐えられないというような話がありました。

この無神経さは、やはり東日本大震災ときに自衛隊は被災者に対応してもあったのではないでしょうか。自衛隊はかなり奥地までその援助に入り込み、必死の救援活動にあけ暮れたことでしょう。多くの人がこれで救助されたことでしょう。このとき、栄養士、管理栄養士の組織がこの自衛隊の動きとうまく合致して、その自衛隊チームの中に栄養士、管理栄養士の1名でも2名でもいたら、チームの行動は非常に有効に効いたのではないでしょうか。


パン、菓子、おにぎりばかりの非常食、炊き出しに「また豚汁か」という言葉がささやかれたようです。非タンパク質、非繊維質、非ビタミン類の連日の食事の中で栄養士、管理栄養士らのもつ献立が全く生かされていなかったのでしょう。じわじわとその栄養アンバランスが被災者の健康にあらわれてくるのは時間の問題でしょう。

自衛隊の活躍するチームの中に栄養士、管理栄養士等が自衛隊員同様ヘルメットをかぶり同様の服装して、DIETITION(栄養士)のマークを付けて食事を担当して活躍したら大きな貢献が出来たでしょう。世の中に知らない人のいっぱいいる栄養士、管理栄養士というものの存在を、大いにアピールできたのではないだろうかと強く感じました。こんなことは禁句かもしれませんが、この非常時に栄養士、管理栄養士というものの存在を大いにアピールできたのではないでしょうか。このような機会にこそ表面に出るべきだったと思いました。

自衛隊、栄養士、管理栄養士合同の国家的組織でこの緊急の難局時に対応すべきではかったのではないでしょうか。こんな組織は常時には必要ないが、この3•11のような緊急時には緊急に組織化して被災者に対応すべきだったのではないかとつくづく思いました。

管理栄養士がもっと必要ならばもっと管理栄養士を作るべきです。常時は普段の仕事をし、滅多にはおこらない緊急時には迅速に組織化して行動出来る組織です。このように考えると、栄養士、管理栄養士は更に細分化し、いろいろな栄養士、管理栄養士を作ることも大切です。今回の東日本大震災を機会にこのような栄養士、管理栄養士のあり方、国家的な組織化を考えるべきと思いました。

栄養士、管理栄養士の社会的認識度はまだまだ低い、しかしながら社会の中での重要性はきわめて大きいと本学会で意見を述べました。

ふー

  さん

栄養士は今後、社会にとって必要な
職業ですのでもっと注目を浴びてもいいのでは
と強く思いました。

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ダンボ

  さん

東日本大震災時に、糖尿病・腎臓病の方の食事について、一部メディアで報道されていました。
非常時に一般の栄養バランスを考えること自体大変ですが、糖尿病・腎臓病食を作るとなると、至難の業だったと思います。しかし、栄養士・管理栄養士にとって、災害時の在り方を考える良い機会だったと思います。

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ミー

  さん

震災では食事は命をつなぐものだと
改めて感じました。

特に今回の震災は大きな被害だったので
支援品が被災者の方々に届かない、
疾病をお持ちの方の食事や薬不足などの
問題も起きてしまっておりました。

3・11以降、食と災害というテーマの
勉強会・講演会が全国で開催されているようです。
災害は無い方が良いに決まっていますが
もしものために備えや準備は必要ですね。

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蟹玉餃子

  さん

非常時は意識をしなければなかなか難しい。
普段からいつかの為に考えている人は
どれくらいいるのでしょうか。
特別だから難しいのかもしれません。
日常がそのまま役立てるものを探していきたいですね。

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Shozzy

  さん

たしかに避難所での生活が長期化してしまうと栄養バランスも気にしないと色々問題があるんだろうなと思います。
栄養士・管理栄養士の方がもっと知られて活躍できるようになってほしいです。

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トーテム

  さん

非常時と言わず常時連携できてこそ、ではないかなと思います。

常に存在感を見せられるようになるようになってほしいなと思います。

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chaw

  さん

震災時は「食」が特に大切ですよね。緊急時に栄養士が組織化して被災者の方々に対応していけるよう、栄養士の地位を高めていきたいと思います。

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オサム

  さん

報道でも体育館や倉庫に大量の食品が
積み上げられているのに、適切に配布出来ない為
いつまでもおにぎりや菓子パンばかりという事が
問題視されていました。

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tomato

  さん

非常時に「栄養バランスを」とは言っていられないと思いますが、糖尿病の方・腎臓病の方も被災者です。今回はそういった疾病をお持ちの方の対策も、問題として挙げられていましたね。
沢山の方が困っている中で、テレビの映像を見る事しかできませんでした。すごく悔しいことです。

今でこそ栄養士が増えてきましたが、ボランティアで海外に派遣される場合も、やはり医師・看護師が優先ですよね。そういった貧困の地域や、困っている人がいるその現場で、栄養士がもっともっと活躍出来るようにならないと駄目だなと感じました。

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偽PT

  さん

震災のときは、おにぎりやパンなどの炭水化物で栄養バランスとれてなかったですね。管理栄養士の必要性はすごく実感しました。

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ふたちゃん

  さん

先生のおっしゃる通りだと思います。
被災地での栄養士の方々の活躍を知り、残念な気持ちです。
またこのような震災は起きないとは限らないので、ぜひ次回に生かしてほしいです。

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Pig。

  さん

震災は、栄養不足も問題になりましたね。
食のありがたみを感じた時でもありました。
戦争時代は、きっと長期で栄養不足が続いていたと思いますが、それ中を生き抜くことはすごいですね。
あの状況だと、“とにかく何か食べるものを”となってしましますが、そういう場で、活躍できる栄養士が増えるといいなと思います。
先生のブログを見ていて、何故栄養士の地位は低いのだろうと感じることが多々あります。

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りんご

  さん

被災地の食事は
おにぎりやパンなど
炭水化物が多くなりがちです。
食事が充実することで、
生活面の満足度も上がってくると思います

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