食品加工実習では、大麦種子・もやしから麦芽製造、ジャガイモデンプン(くずデンプン)調製、その間、バター製造、チーズ製造を行なった。水飴製造後、キャラメル、ドロップス、マシュマロ等のキャンデー製造した。さらに、うどん、中華麺、餡、こめ麹からみそ製造、みかん缶詰製造、ソーセージ製造、いちご大福モチ、豆打串団子製造、アイスクリーム製造、コンニャク,トーフの伝統食品製造、チョコレート製造、パン製造の多岐に渡って行なわれた。学生(40名)は、短時間内(90 x 2=180分間)で講義を受け、グループ(6グループ)毎で夫々加工実習するのである。各加工食品製造の際、製品中で起こる化学変化、加工原理の説明、さらに食文化的意義等の説明を受け、短時間内に加工食品を作り上げ、自分たちの作った物を試食した。失敗は許されず,短時間内に全て完了する。神業である。口の肥えた女子学生は、失敗することなく、おいしく食べないと満足しない。

安全、衛生面はもちろんのことである。足田助手は食品調理のベテランで、特に食品衛生面では極めて慎重に対応してくれた。全く食品加工学実習では事故はなかった。調理後の学生達の満足度は極めて重要であり、学生たちは正直で、味、色、匂い、見てくれ等全てについて厳しい批判をする。彼はその役割を十分に果たしてくれた。学生は小生ら教員グループの呼吸をよく見ていた。助手として満足の行く対応をしてくれた。