9/1(金)第171回日本穀物科学研究会の第171例回、ヒガシマル醤油工場見学会がありました。場所は兵庫県竜野市で、静寂なところでした。龍野市は昔の城下町ですが、姫路城のある姫路市、赤穂城のある赤穂市の間に挟まった観光地で、そのせいかもう一つ観光客の集まりが悪いということのようでした。

竜野市は40年前、フーテンの寅さんの映画「男はつらいよ「寅次郎夕焼け小焼け」」のロケ地になったところで、小生、当日早めに当市を訪ね、工場見学前、これらを見て歩き、昔の映画に思いをやりました。昔の雰囲気の残ったいい所です。

ここは揖保川が流れ、400年前の昔から麦の産地(播州小麦)、大豆(三日月大豆)の産地で赤穂塩とともに、これらを利用して薄口醤油を製造していました。揖保そうめんの麺つゆにも利用されたのでしょう。今回ここのヒガシマル醤油の立派な工場を見学しました。

本来、醤油製造とはみそ製造から始まったものですが、日本人のこれまでのかずかずの工夫で現在のようなおいしい醤油が製造されてきました。しかし、みそ、醤油ともに日本人の食生活の変化から取り残されつつあり、その利用は低下しています。何か新しい利用面の欲しいところです。

近年欧米人が日本食に大きく注目し、それに伴って醤油の利用も欧米人たちに注目されています。しかし、当日の説明のお話の中には、原料中に小麦の入る醤油は、かれらから警戒されているようです。大豆はもちろん主原料ですが、小麦が醤油製造に使われています。醤油製造では、事前の発酵でグルテンは十分に分解されているようですが、それでもセリアック病患者さんにとっては手が出ないのでしょう。一部の欧米人たちは、小麦の全く使われていない溜まり醤油に注目しているようです。日本食のこんな所にもグルテンフリーが影響しているのです。みそに小麦は使われてません。

セリアック病は、自分の体の中で小麦グルテンを完全に分解出来ない人がいて、プロリン,グルタミンを含むペプチドが小腸内に入りこみ自己免疫疾患を引き起こし、小腸の絨毛を欠損して栄養を摂取できなくなる恐ろしい病気といわれてます。

パプリカ

  さん

身近に小麦粉アレルギーの人がいて、初めて醤油にも含まれていることを知りました。注目してみると目には見えなくても、こんなものにも!?と驚いてしまうような身近な食べ物にも小麦粉が入っていたりします。グルテンフリーの食品を探せば良いのですね。勉強になります。

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おじぎちゃん

  さん

醤油、みそなどの日本独自の発酵食品が欧米諸国で注目されているのは知っていましたが、さらにその先でより高度な要求があることに驚きました。

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nec

  さん

セリアック病は初めて耳にしました。グルテンフリーはそういった病をお持ちの方にも必要なお食事なんですね。

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まいたけ

  さん

日本食はグルテンフリーのイメージでしたが、醤油のような日本食にかかせない調味料にも含まれているのですね。勉強になりました。

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やまだ

  さん

日本食は海外でも取り上げられることが増えていますが、普段私達が意識していない成分なども海外の方は気にされていることが多いようですね。

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  さん

醤油の製造に小麦を使用していること知らない人も多そうですよね。
身近な調味料だからこそ、注意が必要ですね。

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たまねぎ

  さん

醤油と小麦の繋がりは今まで意識したことがありませんでした。
身近な日本食にも、グルテンフリーが関係しているんですね。

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