日本人がなに不自由なく食べることができるようになったのは50年ほど前からのことである。昭和30年代に始まった高度経済成長のおかげで収入が増え、働けば食べることに苦労をしなくてもよくなったのである。食べることに使うお金、つまり食費が家計費に占める割合(エンゲル係数という)は終戦直後には63%を超えていたが、最近では23%に減少している。つまり、楽に食べられるようになったのである
しかし、江戸時代はそうではなかった。百姓は米を作っても大部分を年貢に取り上げられて、自分では食べることができなかった。職人は1日の稼ぎで妻子に飯を食べさせるのがせい一杯だった。明治になってからでも、田舎の食事は麦飯に味噌汁、野菜の煮つけと漬物であり、干物や卵はめったに食べられなかった。第2次大戦中から戦後にかけては深刻な食糧不足に悩まされ、国民はいつも空腹だった。ひもじくても食べるものがない苦しみを覚えているものだけが食べられることの有難さを知っている。
食べるのに苦労がなくなったのは良いことなのだが、いつしかそれが当たり前のこととなり、食べるものが豊富にあること、ほしいだけ食べられることを有難いと思わなくなった。その結果、食べることを大切にしなくなり,食料を粗末にする現代のわがままな食生活が始まった。例をあげてみると;
スーパーマ^ケットには全国各地の食材、海外から輸入した食材があふれていて、飲食店は町のどこででも利用できる。しかし、その食料の4分の1が買いすぎて無駄に捨てられ、食べ残してすてられている。食事ごしらえをすること、食卓を囲んで家族が団欒することは忙しい生活の片隅に追いやられてしまった。おふくろの味を知らない子供が増え、10人に1人の子供は朝も晩も親と一緒に食事をしていない。
中高年者は食べ過ぎて、3人に一人はメタボ肥満になり、若者は朝食を食べずに栄養が不足気味である。私たちの食事が洋風化したので国内では必要な食料の40%しか自給できなくなったが、狭い国内で無理をして増産しなくても海外から安い食料を買えばよいと気楽に過ごしているうちに、国内農業はすっかり元気を失ってしまった。自分で調理しないで加工食品や外食に頼っているので、食品添加物や残留農薬が入っているのではないかとにおびえることになる。
このように、私たちの食生活はあまりにもおかしくなっている。どこを、どう直したらよいのか、考えなおさなければならない。だから、数年前から農業の大切さ、食べ物と食べることの重要さを教える国民運動「食育」が始まっているわけです。
それでは食育博士の辛口レクチャーで「食」について楽しく勉強し直してみましょう。誰でもわかるやさしいお話ですから、よろしくお願いします。

carbohydrates
さんやはり食べられるが普通ではなく、食べられることがとてもありがたいことだとわかりました。
生姜
さんこちらをみて、食とはとてもありがたいことだと分かりました。例えば鮭、ステーキなどはやはり一つの命なのでとってもありがたいとわかりました。
sunkist☆
さん耳の痛いお話でした。
食事をいただけることに感謝の心
薄かったと思いました。
ありがとうございました。
シロクマ
さん食べられることが当たり前の時代に生まれた私には耳が痛いお話ですね。
確かにもっと感謝して食事をしないといけないのかな、と思います。
あいりん
さん初めまして。
最近マクドナルドでも、2~3歳の子供たちを連れた母親たちが沢山います。コーラにポテトにこんな幼いうちから、塩気に慣れてしまって大丈夫か?と思いますが、そんなことも当たり前になってしまったのでしょうか。驚きでした。
手を伸ばせば何でも手に入る、この時代、先生の辛口コメント、心に刺さります。
ふたちゃん
さん贅沢を当たり前と思わないこと。を念頭に置きながらということですね。
ほんとに、空腹になっても食べるものには、困らない世の中ってあまりないんですよね…
これからのブログ楽しみにしています。
りんご
さん昔と比べて
とても便利になったんですよね。
「いただきます。」
のありがたみ・・
今一度自分の中で
考え直してみたいと思います。
オサム
さん食事の度に
一瞬でも考える時間を作ると
毎日の食事が
変わってくるかも
知れませんね。
らぁる
さんはじめまして。
簡単に食にありつける時代に生まれ
もう少し、食のありがたみを勉強するべきだと痛感しました。
ちろ
さんこんばんは。
生活習慣病、メタボは今とても問題となっていますよね。
昔では、こんな問題は考えられないことだったと思います。
食べたい物や世界各地の食材がすぐに手に入ることはとても便利で嬉しいことですが、
この状況を当たり前のこととは思わず、ありがたいことで、感謝していこうと改めて思いました。
白ごはん
さんスーパーにいけばいろんな食材はあるしレンジでチーンすれば食べれる時代です。もう一度食べれるありがたみを感じる時かもしれません。
cat♪
さんはじめまして。
物凄く心に刺さるお話でした。
私たちは生まれた時から生きることに不十分なものはほとんどありません。健康に育つようにと生まれた頃から多くの栄養を与えられて育ってきました。毎日食べる物がある、食べ物がなくてひもじい思いをすることはほとんどありません。それが当たり前となってしまい、今の生きている環境に感謝の気持ちを表すことなどほとんどありません。
誰のおかげでこのように何不自由ない生活が送れるようになったか考えることもほとんどありません。
先祖の方々が苦しい思いに堪えて下さって闘って来たお陰で今この状況にあるのだとすれば、私たちはもっとご先祖に感謝してもいいものなのに…。
今痩せるために「断食」や「単品ダイエット」を試みているひともいるようですが、贅沢な話です。
昔の方々は生きるため何とか手に入れていた食が、現在はあって当たり前、痩せたいなら食べなければいいという時代になってしまいました。
時代が変わるということはそういうことなのでしょうか。食の有り難みをもっと知らなければもっと酷い状態になりそうです。
めぐみこ。
さんはじめまして。
「食料を粗末にする現代のわがままな食生活」
と言うお言葉が胸にのこりました。
今後のブログがとても楽しみです。
リンダ
さんはじめまして。
私の父に戦後、小さい頃から食べ物もロクに食べられず苦労して来た話を
聞いていましたが、何不自由なく暮らしてきた私は「大変だったんだ~」
とその程度の返答。それ以上深く考えたこともありませんでした。
私も食べる事の有難さを忘れている一人ですね。
これから先生のブログで、しっかり勉強させていただきたいと思っております。
トーテム
さんブログのほう拝見させていただきました。
私は出されたものに関してはすべて食べるようにしているのですが、外食などではそれを行うと食べ過ぎになってしまいます。
このブログを通じて私自身もどう直していけばよいか勉強させていただきたいと思います。
ジョー
さん「辛口レクチャー」とても楽しみです。
ときには「喝」をときには「あっぱれ」をいれていただきなが
らいろいろ教えていただきたいです。
トトロ
さん初めまして★
先生のブログを拝見していて、「食」って深いなぁ~と
感じました。
毎日「食」と関わっているのに、知らないことだらけです。
橋本先生のブログで勉強させてください!
辛口レクチャー、楽しみにしております。
K
さん食料を輸入に頼っていると危機感を声高に訴える人。その人の食卓は美味しい料理が沢山、残飯も沢山。もっと地に足を付けた政治・教育が必要と感じています。先生のお話楽しみにしています。
わさびっち
さんはじめまして。
私は一人暮らしを始めて10か月くらい経つのですが、初めのころは生の野菜が冷蔵庫で何日くらい持つとか、そのような感覚がよくわからなくて、冷蔵庫の中で腐らせて結局捨ててしまったということがよくありました。ですが、腐らせてもまた買えばいいか。と、今では大分もったいないことをしたと反省しています。
一人で生活していると、生活費が危険な状態になったりして、一番初めに削るのが食費だったので、戦時中とは比べ物にもなりませんが空腹に苦しめられたことはあります。
今は、安い時に買って冷凍して取っておくとかその程度ではありますが、食材を大切に、捨てるのは皮や芯だけになるよう心がけて料理しています。
ブログを通して、いろいろ食について勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
Shozzy
さんはじめまして。
食べるものが豊富にあるのが当たり前、という環境でずっと過ごしてきました。食べ物がないという状況がピンとこないです。
ブログを通じて色々食事について考えてみたいと思います。
これからの更新を楽しみにしています。
Pig。
さん家に帰れば、当たり前のように食べ物があります。
食べるものがなく、苦しい思いをしたことはありません。むしろ、食べすぎで後悔する日々です。
ダイエット時の外食は2割くらいは残すといわれたことがあります。
確かに、外食はカロリーや塩分は高いですが、勿体無い話ですね。
橋本さんのブログを通して、食べる喜びを感じていきたいと思います。
s.hat
さんブログ拝見致しました。実年メタボに悩んでる者です、これからの先生のお話を伺いながらメタボ改善と食の安全に取組んで参ります。ご指導宜しくお願い申し上げます。
ぽん
さんはじめまして。
すごい、麒麟麦酒の常務まで勤められた先生なんですね。
色々なご経験を踏まえたお話し楽しみにしています。
いつでも、どこでも食べるものが手に入る世の中になって、豊になったとは言われていますが、それが本当の意味での豊かどうかは疑問ですよね。
これから楽しみにしています。