日本の食料自給率は40%と低いが、この数字そのものには大きな意味がない。例えば、食料輸入が完全にストップしたら国民は飢餓状態になるが、その場合、食料輸入は零なのだから食料自給率の数字は100%に回復する。 また、アフリカ諸国では8億人が飢えているが、食料自給率は100%に近い。つまり、これらの国々では経済的に貧しくて輸入食料が思うように買えないからである。このような状態で食料自給率の数字だけが100%であっても仕方がないだろう。

 つまり、問題にするべきは40%という数字そのものではなく、40%しか国内で自給できない食料の有効な使い方を考えてみるべきである。

 国内の農地面積は狭いけれど、それでも昭和40年ごろまでは食料自給率は70%以上を確保できていた。パンにする小麦、飼料用のトウモロコシ、油を絞る大豆などは輸入していたが、米、魚、卵、野菜、果物などは国内で自給できていた。ところが、このころから国民の収入が増え、食事内容が洋風化して肉料理、油料理を多く摂るようになったので自給率が急速に低下し始めた。

 戦前の食事はご飯に味噌汁と漬物、おかずは焼き魚か野菜の煮つけであった。 カロリーの80%を米飯や芋などで摂っていたから栄養バランスが悪く、国民の体格は貧弱で、 平均寿命も55歳ぐらいであった。それが、戦後、食事内容が洋風化したので栄養状態が改善され、その結果、体格は立派になり、世界一の長寿国になった。その代わりに、それまで自給できていた食料は足りなくなり、多量の食料を輸入するようになったから自給率が低下したのである。

 牛肉1キログラムを生産するには肉牛に飼料トウモロコシを11キログラム食べさせなければならない。豚肉であれば7キログラムが必要である。大豆油1リットルを絞るのには大豆5キログラムが必要になる。トウモロコシを食べていれば11人が1日を暮らせるのに、牛に食べさせて肉を食べれば1人分の食料にしかならないわけである。かくして大量に必要になったトウモロコシや大豆を栽培する農地は国内にはないから、すべてを輸入しなければならなくなった。ご飯、魚、野菜など50年前なら3人で食べていた食料を今はステーキやフライにして1人で食べてしまうのだから、食料が足りなくなっても当然である。

ふたちゃん

  さん

食料不足のメカニズムがよくわかりました!

正しい食の選択方法が知りたいです!

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らぁる

  さん

昔に比べたら確かに食べすぎではありますよね・・・

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ドロップ

  さん

確かにそうですね。。
日本のどこでも洋風の料理が食べれるようになりました。
でも、やっぱり和食が一番だと思います。

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cat♪

  さん

先進国とか発展途上国という言葉で区別されています。日本は先進国になりますね。
そもそも何を比べて先進国と発展途上国とを区別しているのでしょうか。知識でしょうか。技術でしょうか。
自分達が生きていくための食糧も賄うことの出来ない国が先進国であっていいのでしょうか。
戦力も持たず自分の国を自分達で守れず、他の国に頼っている国でも先進国といっていいのでしょうか。
今世界中の全ての国が日本の敵に回ったとしたら、日本は完全に滅びてしまいます。

かといって私には何も出来ることはありません。
身体をはって何かを守ることもしたことをしたこともなければ、飢餓に苦しんだこともありません。何不自由なく穏やかに生きていますが、今の私の生活があるのも他の国の犠牲の上に成り立っているのでしょうか。

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リンダ

  さん

以前学校給食の試食会に参加した時、ハンバーグなどの
洋風メニューはほとんど残らないのに、ひじきの煮物など
和食になると残飯が多くなると聞きました。
普段から家庭で食べ慣れていないからだと言う事でした。
体格や寿命の問題は良くなっても、裏で自給率の背景を
知ると複雑な気持ちです。

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トーテム

  さん

食料を作成するコストが和食から洋食に移行することにより変わってしまったのですね。

その部分を改善できれば食料の自給率の問題ある程度解決できそうですね。

もっともそこを改善することが一番難しいのでしょうね。

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ぽん

  さん

確かにそうですね。

最近、街頭、店頭、ネット上でも、
あなたが○○するだけで貧困国の給食が○人分寄付されます。

といった、キャンペーンをよく見かけますよね。

つまりは、日本の食と貧困国の食の金銭的格差もそれだけ大きいということですよね。

寄付のキャンペーンをするよりも、日本の食の廃棄率を押し下げて、その分の食糧を貧困国に提供できた方がよっぽど地球全体的にはいいですよね。

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りんご

  さん

単純に自給率の数字だけをみるのではなく
その内容に目をむけてみると、
違った見方ができますね。

食事が多様化してくることは
選ぶ範囲が広がりうれしいことですが、
一方で自給率を下げている・・・
難しい問題です。

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shat

  さん

洋風化による体格・寿命は良くなっているのですね、先生の仰る食料の有効利用を考え米・魚・野菜メニューを増やす努力を
してまいります。

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  さん

私たちの1人分の食料が50年前の3人分!ショックです。その貴重な食料を食べ残す。真剣に考えなくてはならない問題だと思います。

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白ごはん

  さん

洋風化確かに我が家の食卓でも多いとおもいます

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オサム

  さん

食は欲望の一つですから
単純に抑えることは
かなり困難だろうと思えます。
動物の本能では
より高エネルギーの
食べ物を求めると思えますし。
人間は、理性を働かせて
自ら抑えるか
政治的判断により
困難な状況を作るかしないと
いうことになるのでしょうか。

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RYU

  さん

やっぱり食べたいのは、、

和食ですね。。

洋風の食事はあきますが、、和食はあきないです!

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ジョー

  さん

食べ過ぎてはいけませんよね。

腹八分目をこころがけるようにします。

また、廃棄率を低く抑える政策があってもいいと思います。

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Pig。

  さん

近年、食事が欧米化していることが問題になっていますね。
戦後の平均寿命が55歳の時代が、“和食”というわけではないと思いますが、洋食と和食どちらがいいのでしょうか?やっぱり和食ですか??

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Shozzy

  さん

食料自給率が40%、という数字ばかり目がいっていました。単に高くても意味がないことが理解できました。難しい問題ですね。

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mottei

  さん

あっちが立てばこっちが立たず・・
今まで40%という数値ばかり
目だっていましたが、一筋縄でいかないということが
分かりました

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