食肉にする牛は解体の際に脳髄を検査してBSEの異常プリオンが蓄積していないかを 「全頭検査」する。もし、異常プリオンが検出されれば、その牛は全部廃棄して食肉にはしない。検出されなかった牛も、念のため異常プリオンで汚染されやすい危険な部位である 脳、脊髄、眼球、回腸遠位部を除去してから食肉にしている。

 さらに、国内で生まれた飼育牛1頭ごとに個体認識番号を付けて、その牛が何時、どこで生まれ、どこの農家で飼育され、どこの処理場で食肉に処理されたかを記録するトレーサビリティ制度が発足している。店頭の食肉や焼き肉店で出される精肉についている10桁の認識番号をホームページで検索すると、原料牛の出生情報を知ることができるから、万一、感染事故が発生すれば直ちにその原因を飼育農家まで追跡して対処できる。

 平成15年にアメリカでも狂牛病に感染した牛が発見されたので、アメリカ産牛肉の輸入がストップした。牛肉はアーストラリアあるいはアルゼンチンから代替輸入されるようになったが値段は高くなった。

 アメリカでは年間3500万頭の牛を食肉にしているが、日本のように狂牛病の感染検査を全頭について実施していない。アメリカ産牛肉の輸入再開の条件として全頭検査を要求する日本に対して、アメリカでは疑わしい牛2万頭のみを検査していれば危険は十分予知できるとして全頭検査をする気配がない。そこで、暫定処置として異常プリオンの感染が少ない生後20か月までの若い牛の肉であり、危険部位を除去したものに限って輸入が再開された。安いアメリカ産牛肉は安全でないのだろうか。

 前話で日本では全頭検査が10年間も継続実施されていることを紹介したところ、それを知って安心したというコメントがあった。全頭検査が信頼されているのであるが、実は全頭検査に使われる異常プリオンの検出方法には盲点があるから、そんなに信頼できるものではないことを次話で解説して再度読者のご意見を聞いてみたい。

  さん

絶対安心なんて食べ物はないとは思いますが
やっぱりこわいですねー。

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偽PT

  さん

放射能の牛肉で今問題になっていますね。私はその肉が販売されている地域に住んでいます。牛肉を食べていないとはいえ、自分の地元で販売されてしまったと思うと少し不安になります。
次回の盲点を楽しみにしています。

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りっちゅ

  さん

輸入肉を危ないと国産に走ると、次は放射能の影響で
外国産に頼る 情報ばかりで踊らされているように感じてしまいます。安全なものを追い求めるのもわかりますが、消費者の甘えもありすぎるのかもですね

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motti

  さん

放射能の問題で、改めて個体認識番号の重要さが出ていますね。今回の事件で、全国に出荷されていることが良く分かりました。
盲点があるという次回の話が気になります。

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トーテム

  さん

結局はコストとの兼ね合いなのかなとも思いますが、検出方法の盲点は非常に気になります。

次回更新をお待ちしております。

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ジョー

  さん

ユッケやレバ刺しがお店からなくなってきているのが消費者としては残念な半面、いいことなのかもしれません。
お肉に問題があるとなると食生活に大きく影響が出てきそうですが、認識番号で飼育農家まで特定できることについては安心なのかなあと感じました。

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りっゆ

  さん

また日本でも放射能の牛肉の問題もでてきていますね。
安全と安心に関しての食の問題はやはりどんな場面でもつきないですね

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ダンボ

  さん

異常プリオンの検出方法には盲点があるから、
そんなに信頼できるものではない・・・。

続きが気になります。

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オサム

  さん

牛肉の輸入に関しては
厳しく取り締まっている割に
豚肉や鶏肉に関しては
ずいぶん甘いと思います。

まあ、その分安いので
消費者が判断して購入すればよいのでしょう

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