芍薬(シャクヤク)の花が咲きました。
大輪の花は、わが家の庭の女王様的な存在です。
一般に、花の咲き方(形)には一重咲き、二重咲き、八重咲き、千重咲き等がありますが、写真の芍薬ように完全に八重咲きになっていない状態は翁咲きというそうです。
芍薬の根は生薬として使われ、花も根も役立つ植物なのですね。
さて、ブログの内容は"いとこ煮"についてです。
《"いとこ煮"とは》
いとこ煮は、山口県の郷土料理の一つで、2011年2月28日のブログにて述べています。
(再掲)
いとこ煮とは、似た者同士を煮るとして"小豆とかぼちゃ(又はさつまいも)の煮物"が料理本等に紹介されています。似た者同士を煮ることからいとこ煮です。
これ以外に、根菜などを数種類用いるいとこ煮もあり、火が通りにくいものから追々に入れることから、追々(おいおい)を甥と甥(いとこ関係)にかけていとこ煮と称するようになったという説もあるようです。
次は、山口県のいとこ煮の(伝統的な)作り方です。
まず、小豆の皮が破れないように茹でて甘味(砂糖)をしみこませます。一方で、昆布だしで野菜(れんこん、にんじん、里芋、こんにゃく、しいたけ)、かまぼこを煮て、塩と淡口醤油で調味します。
両者を冷ましてから合わせ、白玉団子を加えて完成です。
伝統的な作り方の"いとこ煮"(再掲)
NHK大河ドラマ"花燃ゆ"の舞台となっている萩市では、この伝統的な"いとこ煮"をいただくことができます。
山口県内でも地域によっていとこ煮の作り方が若干異なり、私が住んでいる地域の"いとこ煮は、野菜を入れない小豆と白玉団子だけのものです。
小豆あん(水気の少ないぜんざい)に白玉団子を加えたようなものです。食後のデザートとして提供します。
白玉団子を紅白(慶事)にしたり、法事などでは緑白にしたりします。このように、冠婚葬祭の折には必ず出される料理でした。
《法事の"いとこ煮"》
それは数ヶ月前のこと、久しぶりにわが家で法事を営むことになり、食後のデザートに"いとこ煮"をお出ししました。
団子は白と緑(ヨモギ入り白玉粉)にしました。
ヨモギ入り白玉粉は、近くのスーパーでは入手できなかったため、ネットで購入しました。
母が、『いとこ煮には沢庵を添える』というので(母の中ではぜんざいと同様の扱いらしい)、彩りを考慮していちごもプラスしてみました。
法事の折に張り切りすぎて(笑)、小豆を多く煮てしまい(つまりは作りすぎてしまい)余ったものは小分けして冷凍保存しました。
その利用を兼ねて、料理本等にあるいとこ煮を作りました。
かぼちゃのいとこ煮
かぼちゃの煮つけを薄味に仕上げ、最後に「煮小豆(小豆あん)」を加えてひと煮立ちさせます。
程よいしょっぱさと、控えめな甘さのバランスがちょうど良いいとこ煮に仕上がりました。
以上2種類は、似たもの同士という意味合いのいとこ煮でした。
母の嗜好には、かぼちゃのいとこ煮がマッチしたようでした。小豆たっぷりに仕上げたのがよかったのかもしれません。
ヒラリン
さんコメントありがとうございます。
隔年に咲く芍薬も珍しいですね。
さて、いとこ煮のアレンジですが、やはりかぼちゃの方が合うみたいです。
母も気に入ったことから、かぼちゃの煮つけのレパートリーの一つとして、これからも作ってみたいと思います。
昨日、さっそく小豆を煮て冷凍保存しました。準備は上々です。
(笑)
こいのぼり
さん豪華な芍薬ですね。うちの芍薬は、なぜか一年おきにしか花をさかせません。
いとこ煮はうちの近辺では根菜類の煮物です。山口県とは近いのに違うものですね。かぼちゃと小豆のほうがおいしそう。若い学生さんも伝統を受け継いでほしい。かぼちゃは切るのがたいへんだけど。