大分以前になるが、本学に檜作 進先生という糖質科学の研究者がこられ、赴任と同時に小生のところにきてアラビノース(五炭糖の一種)の話をされた。

現在アラビノースの生理学的機能がちっともわかってないし、古い論文にこのアラビノースの奇妙な存在が記載されていると言われました。

アラビノースのことを調べたいのだが力を貸してほしいということでした。製パンにアラビノースがどのように機能するか調べて欲しいというものでした。

やってみましょうということで、アラビノースを小麦粉に添加して製パン試験をしたことがありました。その結果、製パンへの添加効果は無かったようでした。


その後アラビノースの話はどうなったかは聞いてませんでしたが、今回本学助手の岩田さんの学位審査があり、小生にその審査依頼が来たことから、再びそのアラビノースのことがでてきました。


岩田さんの論文(合計3報)を読ませてもらうと、みかんの皮の白いところ、アルベト中の食物繊維にアラビノースが含有されており、これを利用して体中でBifidobacterium (乳酸菌)が生育するというものでした。


ヒトの体によいとされる乳酸菌、Bifidobacterium 生育にこのアラビノースが関与するというもので、しかもみかんの皮にそれがあるという発見でした。本菌にはアルベトからアラビノースをリリースする酵素があるようです。

みかんの皮、アルベトの利用は興味深いところです。

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